日本のアニメーターは、どれほど貧しいか

僕の職業はアニメーション制作業ではあるものの、いわゆるアニメーターではないので、このタイトルの言葉には微妙に当てはまりません。
ちなみにアニメーターとは、アニメーションの作画(原画、動画)を行う人の総称ですが、アメリカでは作画監督クラスの人に冠せられる役職です。「マンション」と同じで日本では大げさな言葉を使っているわけです。

HotWired JAPANにタイトルのコラムが現在掲載されています。
http://hotwired.goo.ne.jp/original/hamano/051206/index.html

この中に、労組から民放連に提出された「テレビアニメーション制作に関する要望」というものが載っていて、非常に興味深いです。
以下引用:

1 賃金について
(1) 新人アニメーターの最低(保障)賃金
(時間額710円×8時間)×22日=月額124,960円
★710円は、東京都の「地域最低賃金」
★人材育成には月額保障が欠かせません。(2) アニメーターのモデル賃金
原画モデル 1カット3500円×月40カット+月保障7万円=
月額210,000円
動画モデル 動画一枚250円×月450枚+月保障5万円=
月額162,500円
★モデルは、アニメ業界で圧倒的多数の出来高制賃金を前提としています。
★モデルの「出来高賃金+月額固定給」方式は、労働基準法27条の「出来高払制その他の請負制度で使用する労働者については、使用者は、労働時間に応じ一定額の賃金の保障をしなければならない」にもとづいています。

これは要望なので、実態はこれより悪いということです。
初任給一桁は当たり前、という感じ。
この他、動画マンの年収は100万円未満が73.7%など、衝撃的な数字がこのコラムには載っています。
少し前に「年収300万円時代を生き抜く経済学」という本が話題になりましたが、この業界で300万円以上というのはかなりアッパーの人達です。

なぜこんなにも安いのかと言えば、それは番組制作費が安いからです。
なぜ制作費が安いのかと言えば、そもそもは故手塚治虫氏が国産初のテレビアニメーション「鉄腕アトム」を安く請け負ったというところに端を発します。
この辺は詳しく話すと長いので省きますが、もちろん手塚治虫氏が悪いんじゃなくて、その後40年以上に渡って悪循環を断ち切れない今の人が悪いわけです。

そういえば昔僕がディズニー時代に、ジブリの友人と計4人で飲んだのですが、その時点で給料が20万円を超えてる人は誰もいませんでした。全員入社3年以内の頃の話ですが。
両社とも業界の中ではかなり異例といっていいくらい待遇はいいはずですが、それでもそんなもんです。

One Comment

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