アニマルフェイスオフ(猛獣大決戦)やアニマルカイザーの祖、「猛獣もし戦わば」

昨今の「最強の動物」もの。

たぶんこれが発端なのでしょう。
アニマル・フェイスオフ (Animal Face-OFF)
ディスカバリー・チャンネルが制作するテレビ番組、アニマルプラネットのシリーズで、日本ではそのうちいくつかが 「猛獣大決戦」 としてDVD化されています。

日本テレビの「世界まる見え!テレビ特捜部」では「動物異種格闘技アニマルグランプリ」として放映していたので、そちらを観たことある人も多いはず。

ディスカバリーチャンネル 猛獣大決戦 Round1 人喰いザメvsクロコダイル ディスカバリーチャンネル 猛獣大決戦 Round1 人喰いザメvsクロコダイル
ゲイブ・ドラン クリス・テッグ マルコム・ホール

ディスカバリーチャンネル 猛獣大決戦 Round4 ブルシャークvsカバ ディスカバリーチャンネル 猛獣大決戦 Round2 ジャガーvsアナコンダ ディスカバリーチャンネル 猛獣大決戦 Round3 セイウチvsホッキョクグマ ディスカバリーチャンネル The Ultimate Guide サメ ディスカバリーチャンネル エア・ジョーズ -ホオジロザメ飛空地帯-
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で、たぶんこれに触発されたのでしょう。ムシキングのようなカードゲームで、設定が似ている百獣大戦アニマルカイザーというものが目下稼働中です。

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お笑いで言えば「インポッシブル」のコント、「でっかい昆虫と戦おう」もなんとなく似ています。

おぎやはぎもTBSラジオのPodcastで以前話題にしてコーナーにしていたことがありましたし、さまぁ~ずの大竹もゴリラ最強説を唱えてたし、結局答えは空想するしかないので、話題にしやすいのかもしれませんね。

でも実はこのブームの元祖は「アニマルフェイスオフ」ではありません。
一部の方には知る人ぞ知る本として有名なこの本を紹介します。

猛獣もし戦わば

殺るか殺られるか 猛獣もし戦わば 地上最強の動物は?
小原秀雄
360円 株式会社ベストセラーズ

1970年、昭和45年に出版された本です。

まずは背表紙にこんな文があるので紹介。

●著者自身の広告(コマーシャル) 小原秀雄

猛獣もし戦わば、猛獣の中ではなにが一番強いのか。
想像上つまりフィクション以外にこれについてまともに論じた本は、我が国はもちろん諸外国にもない。そんな子供じみた質問には、専門の学者も答える必要はまずないし、現代の生物学は全く別の方向に発展している。だがこの問題には現代生物学的な課題が十分に含まれている。
もともと私は、動物、特に最も高度に洗練された動物である猛獣に対して、もっと興味が持たれてもいいと常々思っていた。彼らへの偏見をなくして美しさ、見事さ、性格などについて、正しく知ってもらいたい気持で代弁しようと考えていたのだ。今までわりあいに広く動物学的なテーマで多くの本を書いてきたが、今度は、興味深いテーマにしぼって、猛獣の戦いについて書いてみた。実験と同じように、諸外国からの野外調査報告といったものを多数調べぬいて、それについてここに綴ってみた。こうして、おもしろくて、内容が優れている本ができたと自負している。

著者は生物学の教授。そう、アニマル・フェイスオフは動物学者など専門家の意見によって、ありえない対決を擬似的に行っているけど、はるか38年前に世界で最初にそれを行って記した方が日本にいたのです。

猛獣もし戦わば/目次

第1章 ライオンとトラはどちらが強いか

対決1 ライオン対トラ 二大王者の必殺武器

第2章 猛獣ワールドカップ前半戦

世界猛獣タイトルマッチ 出場選手の勢揃い

対決2 ライオン対ヒョウ 対決3 トラ対ヒョウ ”華麗な忍者”の逆襲

対決4 チーター対ライオン 野獣王に絶望の死闘

対決5 ヒグマ対トラ 腕力と即効力の一発勝負

対決6 ゴリラ対ヒョウ ムハブラ山の夜襲

対決7 ジャガー対ピューマ 実力伯仲の白熱戦

対決8 ワニ対大蛇 強烈!アナコンダ締め

対決9 ワニ対サイ 一メートルのワニ口の威力

第3章 猛獣ローカルチャンピオン

対決10 ホッキョクグマ対セイウチ 殺るか、殺られるか

南極の絶対支配者 アザラシ ペンギンを皮まで食べ尽くす

対決11 シャチ対マッコウクジラ 血に飢えた海の覇者

孤島の第一人者 コモドオオトカゲ 現代に生きる恐竜

第4章 グループパワー攻勢

対決12 ドール対トラ じりじり迫る死の罠

対決13 ハイエナ対ライオン 恐怖の死体処理屋

対決14 イノシシ対トラ 一刀必殺の太刀使い

対決15 オオカミ対ハイイログマ クマをも倒す戦士の条件

対決16 ペッカリー対ジャガー 弱小野獣の知恵

第5章 猛獣ワールドカップ後半戦

対決17 サイ対トラ ぶちかます重戦車の力量

対決18 スイギュー対トラ 無敵スイギューの猛突進

対決19 スイギュー対ライオン スピードとパワーを持つ巨獣

対決20 カバ対ライオン 巨漢の持つ強力兵器

対決21 カバ対クロサイ 重量級同士のビッグイベント

対決22 ゾウ対サイ 地上最重の大激突

対決23 トラ対ライオン対ゾウ 怪力と敏速が死力を尽くして戦う

対決24 猛獣界のチャンピオンは誰か?

第6章 二十一世紀の猛獣登場

不気味な野イヌと野ネコの大繁殖

ハリネズミの武装法
ジャングルの知恵者ハイエナ
化学兵器を持つ忍者
センザンコウの重装備
死の大河グンタイアリの大行進
動物界のドラキュラ・チスイコウモリ
ウジが大好物のニセ豪傑アードウルフ
毒ガス戦術の達人たち

写真/青木 保
イラスト/木村しゅうじ・田中豊美

目次を読んで心躍る方もいるでしょう。
この本、残念なことに文庫版ですら現在は入手が難しいようです。

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中に挿入されているイラストでもこの本の先見性がわかると思います。
文章が古臭かったりする部分はありますが、また再販すればいいのに……
あと、最強の猛獣は割と順当にライオン、トラ、ゾウ、だそうです。面白みはありませんが、「プロとアマチュアの違い」とあります。なるほど。

4331651878 猛獣もし戦わば (広済堂文庫―ヒューマン・セレクト)
小原 秀雄
廣済堂出版 1993-10

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いちおう文庫版のリンクを貼って置きます。

アニマルフェイスオフ(猛獣大決戦)やアニマルカイザーの祖、「猛獣もし戦わば」」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 2チャネルまとめ » 【インド】ゾウ2頭が市街地に、男性1人が襲われ死亡

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