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広告 (SP) 業界の雑感、近況

3月から新しい職場で働いている。
主に広告におけるセールスプロモーション(SP)の企画、ノベルティの製造などをやっている会社だ。
「販売促進用のグッズ屋さん」というとわかりやすいだろうか。

そろそろ働き始めて3ヶ月。試用期間が終わる。
勝手な見込みだけど、なんとか雇い続けてもらえそうな塩梅だと思う。

私はそこで、クライアントへのプレゼン資料作成、パッケージを含めたノベルティのデザイン、入稿データ作成などを担当している。
企画ディレクターでもアートディレクターでも、肩書きはなんでもいいけど、要するにデザイナーだ。

クライアントは飲料メーカー、製薬会社など。
んで間に百貨店の法人外商部や広告代理店が入ることが多い。

入ってから3ヶ月、仕事の多くは北京オリンピック関連だった。
だから「サッカーの代表ユニフォームのヤタガラスが使用できず、変更の可能性」とか「水泳のウェアをスピード社に対抗して国内企業が急遽開発」といったニュースは全く人ごととは思えない。各企業の担当の方は対応に不眠不休で頑張っているのだろう。

入ってみてわかったのだけど、ノベルティグッズというのは、常識では考えられないほど企画立案から納期までの期間が短い。
だから、プレゼンが通るかどうかわからないうちに、材料の買い付けや金型の発注をしなければならないということがしばしば起こる。
ダメだったら被害を被らないといけない。
ひょっとしたらその分、通常の製品の製造販売よりも実入りが大きいのかもしれないけど、あいにくまだお金のことはよくわからない。

でも「予算が合わない」という理由で、ほとんどのノベルティは中国で製造しているし、中国内でもどんどん田舎の工場に発注するようになってきているということなので、すごく景気がいい感じでもない。
はっきり言って業界としては縮小傾向にあるのだろうと思う。
自分に置き換えてみても、昔はペプシのおまけとかチョコエッグとかちょっと集めてたりしたけど、ここ数年は全く食指が動かない。
それはつまり販促グッズというのは広告効果としては弱まってきているということなのだろう。

忙しさは……どうだろう。
タクシー帰りや朝帰りもしばしばで、かなり忙しいけど、まあデザイナー稼業としてはあり得ない忙しさというほどのことでもない。
アニメーション業界もそうだけど、まあだいたいそんなもんだ。

問題は個人的に別の仕事を請け負っていることで、そちらが思ったように進捗していない。
某ゲームシリーズの背景を描くという仕事だ。
私の見込み違いで、いろんな人に迷惑をかけてしまっている。
もともと平日はデザイナーで土日に背景美術と思っていたけど、とてもじゃないけど計画の通りには進んでいない。
本業にかかり切りで、なかなか絵が描けないのだ。

6月はそのへんも挽回しつつ人生で一番忙しいであろう今の日々を乗り切りたいと思う。