色のいろいろ

「アメリカ人は真っ赤な車を見ると「肉の色だ」と思うそうなんです」

と会議中のふとした雑談から一人の人が言いました。

だからアメ車には真っ赤な車は少ない。
バーガンディとかワインレッドのような、渋い赤ならオーケーなんだけど、真っ赤はアメリカ人にとっては生々しい色に見える。

―へぇ~そうなんだ。

ヨーロッパでは黄色が若々しい色、青が成熟した色なんだって。
草の色からきているらしいんだけど。
だからヨーロッパの高級車はだいたい青とか紺がラインナップされている。
えっ、じゃあサッカーの日本代表のユニフォームってヨーロッパの人からみたら…
うん、日本人からしたら茶色とかみたいな地味~でジジ臭い色なんじゃない?

西欧、つまりアメリカでもヨーロッパでも、黄緑といえば悪魔の色。
旅行行ったとき、黄緑のパーカを着てたらからかわれたよ。

日本だと艶っぽい色といえばピンク色だけど(例:ピンク映画)、中国では黄色がその色に当たるんだって。

濃い紫が高貴な色って、今の日本人にはもうあまりピンと来ないよね。

―とまあそんな話でした。

僕は学校でも色彩学は学んだし、仕事にも関係するので色についての専門的な知識というのは、あるほうだと思うんですけど、赤が肉の色だなんてのは知らなかったです。

面接官をしている際に履歴書を読むと、けっこう資格欄に「色彩検定2級」とか書いてあることがあります。
色に対しての正しい知識を身につける、それ自体はいいと思うんですけれど、別に資格なんか関係ないと思うので、少なくとも僕は全く考慮の対象にしません。
が、みんな興味ある分野なんでしょうかねぇ…やっぱり。
学校とかテキストとか検定料とか、一大産業ですよね。

カラースタイリストやカラーセラピーになると、ちょっといかがわしさを感じてしまいます。

「本場イギリスのカラーセラピーの技術をあなたに…」
最初の例でわかる通り、色から受けるイメージというのは文化や宗教、風土と切っても切れない関係にあります。
目の色によっても見え方は違うだろうし。
色の波長によって人間がイメージを浮かべるというのは、例えば動物にも共通の「赤は攻撃色」なんかはあると思うのですが、細かい色に当てはめると絶対に矛盾が起こるはずだと思うのです。
例えば「虹色」と言えば日本人は7色と思うんですが、これは世界の国々でバラバラで、5色だったり9色だったり、まさにいろいろなんです。
紫は欲求不満?ホントかよ…イギリスの理論だとしたらパープルとバイオレットとどっちのことをいってるんだろ?

カラースタイリストは…ちゃんとしたデザイナーなりディレクターがいれば十分だと思うんですけど…アニメーション業界にはカラースタイリスト=色指定(各 キャラクターの色を決める仕事です)がいますが、これは特殊な部類だし、そんな講座や学校でたからってなれるもんでもないし。
ああ、でも色盲の人にもわかりやすいサインデザインなんていうのは、そういえば専門的な知識を持ってないと、なかなかできないかもしれない。
未だに無神経な案内板や路線図が多いものね。

ちなみに僕の携帯は赤色なんですが、携帯のカメラで、うちのおさるのあぷー君を撮ろうとすると、すごく怖がったり怒ったり警戒したりしました。
それもあって最近紺色のデジタルカメラを買いました。
…これもカラーセラピー?