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日本のレオナルド・ダ・ヴィンチ

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【地域】の【有名なモノ】
の公式、というのが僕の中にはあって、それはあまりいいものではない。

具体例をあげると…

【下町】の【ナポレオン】
とか
【ナニワ】の【モーツァルト】
とかがそうだ。
【静岡】の【お茶】というのはこの公式には当てはまらない。

なんていうか、こういう代名詞というか煽り文句は、結局のところ対称を矮小化してると思うからだ。
下町のナポレオンは、どう考えてもナポレオンより優れているとは言い難い。
ナニワのモーツァルトも然り。
しかし実際のところ、いいちこはいい焼酎だし、キダタロー氏も優れた作曲家なのだろう。
要は最初っから比べるこっちゃないのだ。
酒の種類も違えば、生きてる時代も違う。

今度タイトルのような本が発売される。
「日本のレオナルド・ダ・ヴィンチ 手塚治虫と6人」

うん、バッチリ公式に当てはまっている。
「日本のレオナルド・ダ・ヴィンチ」とは言うまでもなく、故手塚治虫氏を指した言葉だ。
これにはわけがあって、落語家の立川談志氏が、生前の手塚治虫氏を称して、
「俺が天才だと認めるのはレオナルド・ダ・ヴィンチと手塚治虫だけだ」
と語っていたってところに起因していると思うのです。
さらにマンガを発明した偉業をルネッサンスになぞらえているという意味もあると思います。
でもなあ〜やっぱり比べるこっちゃない。
手塚治虫氏を矮小化している。
なにも手塚治虫氏はレオナルド・ダ・ヴィンチよりすごいってことが言いたいわけじゃなくて、でも本のタイトルに付ける必要はないと思うのです。
お2人とも、天才だと思います。

僕は昔「カルトQ」というクイズ番組の、手塚治虫がテーマの回で、テレビ越しですが全問正解だったほどのファンというかフリークに近いのですが、同時にレ オナルド・ダ・ヴィンチも大好きで、いろんな関連書籍を読んできました(こないだのレスター手稿展行けなかったのは悔しかった!)。

それはそうと、この本を買おうか今悩んでいます。