終わらせ方

アニメーションやゲームのように大勢の人が関わるプロジェクトの場合、終わらせ方を知っている人がどれだけいるかが大事になってくると思う。

なんて言ったらいいんだろう…細分化された各作業に再び演出としての意味を与える、というか。
それはもちろんディレクターの仕事なわけなんだけど、プログラマーやコンポジッターでそのへんを解る人がいると、すごくありがたいし、私の場合はそういう人の協力がないとできない。
終盤の調整作業って、事前に数値化できなかったり、指示を出し切れない要素があるものなのだ。
それを1から10まで手取り足取り指示してやり取りしていたら、まあ時間がかかるかかる……
「いや確かにこのキャラ暗くしてくれって言ったけどツブれちゃったんで、ちょっと明るくしてもらっていいですか?ええとさっきのとこれの間くらいの感じで」
万事こんな調子だと困ってしまう。
それよりは、
「このキャラ暗くするって指示でしたけど、それだとあっちのキャラに目が行き過ぎちゃうと思ったんで、全体を微妙に明るくしてみました」
こういうタイプの人のほうがいい結果な場合が多い。大きなお世話なことももちろんあるけれど。
だから、そのへんをよく解っているプログラマーやコンポジッターはディレクター向きかもしれない。
私のような背景美術出身という変り種よりは。

また急造チームの場合、この辺のことってプロジェクト後半にならないと顕(あらわ)にならないのが悩ましい。
各作業で有能な人が、終わらせ方を知っているかというとまた別問題なのだ。
例えば有能でいろんな会社・プロジェクトを渡り歩いているスペシャリストは、プロジェクトを終わらせる経験値が低くて終盤あまり役にたたないかもしれない。

あとはスケジュールにどれだけ「終わらせる」時間を事前に組み込めるか、という所も大事。それが難しいことも多々あるけれど。

さて書いてはみたけど、読み返してみると私のディレクターとしての能力不足の話ですねこれは……
精進します。