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描けなくなる日

なんとなくネガティブな話です。
なので沈みたくない人はこの先読まないのが吉です。
梅雨だしね。

別にこの業種に限ったことじゃないんだろうけど、
突然絵が描けなくなってしまう人がいます。

スランプというといわゆる「不調」くらいのイメージだけど、
もっと漠然とした感じだと思います。

燃料切れというか。

やればいいことはわかっている。
別に悩むような絵でもない。
でも描けなくなる。
手が動かない。
これと言った理由が無いので、
なぜ納期に仕事があがらないか聞かれても、
要を得ません。

今、仕事を頼んでいる人で、
どうやらその状態になってしまったんじゃないかという人がいます。
恐らく苦しいと思います。

あえてそういう状況を説明するなら、
状況が俯瞰できてきたということだと思います。
もどかしさが手を止め、足を止める。

作ってるアニメの中の出来事なら、
うまくいかない時期を経て、最後には一回り成長して、
新しい自分とやらを手に入れることが出来るかもしれません。

でもそんな日が来るとは限りません。
そしてそんな日が来て絵を描き続けるよりも、
別の幸せがあるかもしれません。

周りで体を壊す人、心が蝕まれていく人も後を絶ちません。

僕はクリエイターとかアーティストとかいう言葉が大嫌いで、
ミクシィのプロフィールで「職業:クリエイター系」が
いつも恥ずかしくて変えたいなあと思いつつも、
他に当てはまるものもなくて、仕方なく放ってあります。
まるで、私は社会の役に立たないデクノボウです、
と公表しているような気分になります。

その辺のわけのわからん「クリエイター」なんかより、
近所の美味くて安い定食屋のおじさんの方が、
はるかにクリエイティビティに溢れてると思います。
もちろん僕よりも。

でも仕事上での関係の人が苦しんでいるのをみると、
やっぱりこういう衣食住に関係しない職業っていうのは、
苦しいものなのかもなあ…とも思います。
コンスタントに描き続けることの難しさ。
その作業の、ある種意味の無さに対してどれだけ無感覚でいられるか。

だから50歳とか60歳で、
マンガだったりアニメだったりをやっている人って、
もう素直に尊敬します。

俺には無理だなあ。