社会人になりたての頃のエピソードなどを聞かせてください

学生時代は広告代理店やデザイン会社を志してたはずなんですが、就職活動をしてる最中に、アニメーション作家になるんだ!と決意して活動を止めてしまい、そのまま卒業しました。 で、お金を貯めて作品を作るんだ、とアルバイトをしていたんですけど、やっていたのは近所のスーパーの搬入とか陳列だったので、食うのに精一杯で作品どころじゃない。 俺は何やってるんだろう、とだんだん気持ちも荒んでくるし、これじゃまずいな、とCMの絵コンテを描く会社になんとか潜り込みました。 そこは1年くらいいて、アニメーション業界に飛び込むことになるんですが、それはさておき。 ずっとあとになってパッケージのデザインをやることになった時に、スーパーで陳列をしていた経験が、案外活きてきたりしたんです。 どんな環境でもそこから学び取ることはあるし、無駄なことは無い。 置かれている環境の中でベストを尽くすことが大切だな、と思います。 ... Read More

どんな学生時代でしたか? 思い出話などを聞かせてください

パッとしない子だったような気がします。 勉強もそんなに好きでは無いし、運動も不得意だし。 友達がいないわけではなかったけど、クラスの雰囲気にうまく馴染めないことも多かった。 絵を描くことは好きだし、自分の周りの誰よりもうまく描く自信があったので、美術大学への進学を志したのは、まあ必然だったんだと思います。 でも絵描きになるとか、漫画家になるとか、そういうのがピンとこなくてデザイン科に進んだ。 美術大学時代はとにかく楽でしたね。 勉強が楽とかじゃなくて生きるのが。 協調性が無くても文句を言われないし、周りもみんな自己顕示欲やらナルシシズムやら自分のことで精一杯だったんじゃないかな。 モッズを気取ってビンテージスクーターに乗ったりしてました。 真面目な生徒とはお世辞にも言えなかったと思うけど、自分にとって意味のある期間でした。 ... Read More

デジタル一眼レフカメラ Canon EOS 60Dを購入

しばらく前のことだが、念願のデジタル一眼レフカメラを買った。 用途は背景美術の資料撮影、セールスプロモーションの賞品のブツ撮り、あとは趣味。 どの機種を買うか、というのは誰でも迷うと思うが、よくあるニコンかキヤノンかについては私の場合、あまり迷わなかった。 というのも、数年前まではキヤノンの方がレンズ体系や画像処理について、明らかに優位に立っているという印象を持っていたからだ。 その頃からずっと欲しくて検討してきたせいで、どうも自分で情報にバイアスをかけていたみたい。 昨今ではその差は埋まっているようだし、機械としての質感はメーカー差よりもグレードに負うところが大きいし、結局は好みなのだと思う。 いや、男性で機械の所有欲を満たしたいのならニコンの方がいいのかも。 D7000とか本当によさそうなカメラだなと思う。 一度買ってレンズ資産ができればできるほど、あとから乗り換えは難しいので、好みとはいえ難しい問題ではある。 ミラーレスやその他のメーカーについては初めから検討はしていない。 レンズの選択肢などを総合的に考えて、まだ時期尚早だと考えたからだ。 ただしサブカメラとしてや、コンパクトデジタルカメラの延長として考えるならば、ミラーレスは合理的だし、どんな形であれいずれキヤノンもニコンも参入するのだと思う。 学生時代は銀塩カメラのペンタックスのMZ-5を使っていた。 レンズも数本持っている。 全く手入れしていないので既にダメになっているが。 あとはしばらくニコンFM2を借りて使っていた時期もある。 キヤノンってデジタル一眼レフ黎明期は圧倒的な商品力、技術力だったけど、そのせいかすごく保守的な商品開発しかできなくなってる気がする。 新しさよりも不満点の解消に重きが置かれがちというか。 前置きが長くなってしまったが結局買ったのはこれ。 Canon... Read More

アニメの背景美術を志す人へのアドバイス

はじめまして。

ご質問の、アニメの背景美術を志すにあたって、これから専門学校でデジタルメインのコースと、アナログメインのコースのどちらを選ぶべきか、という件についてお答えします。

まずアニメ業界で背景美術に携わる人にとっての、おそらく共通の認識としては、

  • アナログで絵を描いてきた人がデジタルで絵を描く→可能
  • デジタルで絵を描いてきた人がアナログで絵を描く→不可能

ということです。
漫画家でも、今までコピックや絵の具やカラーインクを使っていた人がデジタル彩色になることはあっても、今までデジタル彩色だった人が、アナログの画材で描くようになった例ってほとんど無いですよね。
ですから、アナログとデジタルどちらを学ぶのが良いか、という質問に対しての答えとしては、ぶっちゃけつぶしがきくのはアナログだと言っていいと思います。
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ブラシ見本

Photoshopでペン入れできるなめらかな線を描く方法

ハルヒペン入れ

Photoshopのブラシは初期設定のプリセットがいまいちだ。
「Photoshopのブラシは絵を描くのに向かない」という人の多くは、プリセットでひとしきり描いてみて、「やっぱりPainterやSAIとは違って描きづらい」と思ったのではないだろうか。

これから紹介するのは、ある程度Photoshopで絵を描いてきた人には当然のことばかりだが、もしやったことがない人はすぐに試してみてほしい。

上記画像はその方法を使って描いたもの。
もちろんトレースだが、線自体は全て一発描きで線の強弱を強調している。

なお対応環境は、タブレット使用前提、Photoshopのバージョンは、1番目のTipsはElementsを含め全対応、2番目のTipsは7.0以降対応。
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「Digital Painting Techniques 日本語版」レビュー

既に発売されてだいぶ時間が経っているので、入手された方も多いかと思う。
Photoshopのブラシのカスタマイズについて、いや、画材としてのPhotoshopの可能性について、現在ここまで深く解説されている本は他にない。

4862461212 Digital Painting Techniques 日本語版 – デジタルペインティングテクニック –
3DTotal.com 高木 了
ボーンデジタル 2010-08-01
 

Adobe Photoshopは画像ソフトとしてデファクトスタンダードでありながら、ネット上の様々な場所で、「ペイントソフトとしては使い勝手も機能もイマイチ」という意見が散見される。
「写真用のソフトだから」と。
この本を読む…いや、パラパラとめくれば、それが誤解と無知からきていることがわかる。
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「ほぼ完成」で半分

結構前の記事で当時これについて書きたかったのだけど時間がうまくとれなかった。 Software is Beautiful:第2回 「締め切りは絶対に守るもの」と考えると世界が変わる|gihyo.jp …... Read More

落ちこぼれが次の時代を担う

美大に1996年に入学し、2000年に卒業した。 日本のインターネット元年と言われた1995年から5年あまりして社会人になった。 これは私の周りの学生だけかもしれないし、むしろ私だけなのかもしれないが、その頃のグラフィックデザインの花形はまだ広告や紙媒体だった。 また音楽業界は花盛りで、グラフィックデザインを志す学生の中には「CDジャケットのデザインがしてみたい」という人も多かったように思う。私もライブハウスやクラブのフライヤーやら、インディーズバンドのCDジャケットのデザインやらしたりした。 在学中にIllustratorのバージョンは5.5から、7になり、8になった。 企業では既に20歳代、30歳代のスタッフがMacを使ってデザインするのが普通になっていたが、版下を出力してアナログ入稿するというプロセスが一般的だった。 カラス口と写植機を使うよりも効率的、という意味でのコンピューターを使ったデザイン。 プロセスが完全にデジタル化されるのが一般的になるのはここから数年を要する。 IT革命は出版業界を変えたけど、それは電算写植機オペレーターを駆逐して、DTPオペレーターを生み出しただけのように思えた。 電子書籍はたぶん存在はしていたんだろうけど、紙の書籍に置き換わるとはまだ誰も思ってはいなかった。 一方、WEBデザインは既に勃興していて、Dream... Read More

終わらせ方

アニメーションやゲームのように大勢の人が関わるプロジェクトの場合、終わらせ方を知っている人がどれだけいるかが大事になってくると思う。 なんて言ったらいいんだろう…細分化された各作業に再び演出としての意味を与える、というか。 それはもちろんディレクターの仕事なわけなんだけど、プログラマーやコンポジッターでそのへんを解る人がいると、すごくありがたいし、私の場合はそういう人の協力がないとできない。 終盤の調整作業って、事前に数値化できなかったり、指示を出し切れない要素があるものなのだ。 それを1から10まで手取り足取り指示してやり取りしていたら、まあ時間がかかるかかる…… 「いや確かにこのキャラ暗くしてくれって言ったけどツブれちゃったんで、ちょっと明るくしてもらっていいですか?ええとさっきのとこれの間くらいの感じで」 万事こんな調子だと困ってしまう。 それよりは、 「このキャラ暗くするって指示でしたけど、それだとあっちのキャラに目が行き過ぎちゃうと思ったんで、全体を微妙に明るくしてみました」 こういうタイプの人のほうがいい結果な場合が多い。大きなお世話なことももちろんあるけれど。 だから、そのへんをよく解っているプログラマーやコンポジッターはディレクター向きかもしれない。 私のような背景美術出身という変り種よりは。 また急造チームの場合、この辺のことってプロジェクト後半にならないと顕(あらわ)にならないのが悩ましい。 各作業で有能な人が、終わらせ方を知っているかというとまた別問題なのだ。 例えば有能でいろんな会社・プロジェクトを渡り歩いているスペシャリストは、プロジェクトを終わらせる経験値が低くて終盤あまり役にたたないかもしれない。 あとはスケジュールにどれだけ「終わらせる」時間を事前に組み込めるか、という所も大事。それが難しいことも多々あるけれど。 さて書いてはみたけど、読み返してみると私のディレクターとしての能力不足の話ですねこれは…… 精進します。 ... Read More