アニメの絵がついた日用品…記憶に無いですね。持ってなかったんじゃないかと思います。
例えば学習机も、私が小学校低学年だった頃って、アニメなどのキャラクターがついているものが多かったんですが、私に与えられた机は、キャラクターものではなかったですね。
魚肉ソーセージや、ふりかけも、キャラクターものは買ってもらえなかったし、親がそういう日用品にキャラクターがついている商品を好きでは無かったんだと思います。
私はそういうものを持っている友達を羨ましいと思った記憶があるので、それなりに欲しがっていたんだと思いますが。
「サンバルカン」の超合金は持ってたし、「あらいぐまラスカル」のぬいぐるみも持ってたし、別にアニメ全部がダメだったわけではないです。
おもちゃはOK。
アニメを見るのもOK。
それが今の自分の価値観にどう影響を与えているかは…わからないですね。
でももしこの先自分に子供ができたとしたら、同じようにするかもしれない。
おもちゃはいいけど、日用品にアニメの絵が入っているもの、買い与えないなあ、きっと。
好きじゃないです。
それは自分がそのアニメを好きかどうか、とは違う次元の話です。
大人だからアニメに興味がなくなって、アニメの絵がついた日用品に価値を感じなくなった、ということではない。
曲がりなりにもアニメ業界にいたこともあるし、その後はデザイナーとしてアニメの絵を使ったグッズをいくつも作っています。
アニメの絵が入った日用品って、きっと子供のご機嫌取りのためにあると思います。
靴をちゃんと履かない子供に、プリキュアだよ、といって履かせる。
勉強をさせるために机にポケモンの絵をつける。
そういう「機能」を、子供が身につけたり触る日用品に、つけたくないです。
その場では親は助かるかもしれない。
子供も喜ぶかもしれない。
でも日用品として、ほぼ間違いなくそれは一番の品ではないと思います。
先ほどの学習机ですが、私に与えられたのは、建築家の父が作ってくれた手作りのものでした。
椅子は、デンマークのKEVIチェアという、今でも生産されているもの。
共に使われる形は変わっていますが、今でも捨てていません。
幼い私にそれを与えてくれた親に感謝しています。
ところで、アニメ業界にいたころ、低年齢層向けの作品に携わることが多かったのですが、自分が関わったアニメのグッズを持っている子供を見ると、ちょっと嬉しかったです。
現金なものです。