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類は友を呼ぶ

アニメーション会社で働いていると、周りはアニメオタクばかりかと思いきや、意外にもそんなことはない。
TVアニメとかも、普段全然観ないって人もいます。
もちろん筋金入りの人も中にはいるのだけれど、少なくともうちの会社では少数派です。
でも体育会系のさわやか営業系の男子や、ブランドじゃらじゃらのOLはもっといないですねぇ〜…
そう考えるとやっぱりアニメ業界にいる人の傾向ってあると思うのです。

先日、会社のトイレで用を足したあと、さて拭こうかと手を伸ばしたら…ない!
紙がない!
ホルダーにあるはずの紙がないのです。あるのは芯だけ。
まあ用を足したあとに気づいた僕も僕なのですが。
で、どうしたかというと、半分くらいフワッとパンツとジーンズをはいて、隣の便器に移ってなんとか事なきを得ました。

「用を足して、もし紙が無くなっても、次の人のために紙を補充しない」人達が集まった集団なんですよね。アニメ業界って。
公衆便所じゃなくて、せいぜい数十名の人が使うトイレ、いや公衆便所だって、次の人のためにトイレットペーパーを補充するべきに決まってるんだけど、次の人も、前の人も、同僚や先輩や後輩なんだから、次の人のために補充して当たり前だと思うんです。
思いやりとかマナーとかが、なんか欠けてる。
なにより想像力が欠けてるんでしょうね。

実は美術大学に通ってたときもそういうことをいつも思ってたんだけど、絵を描くとか、デザインするっていう、ある種クリエイティブな事を志してたり、仕事にする人達って、気配りとか思いやりが欠けてる人が多いんです。
で、またクリエイターだからしょうがないって周りの人達も大目に見てる。
結果、スポイルされてますます身勝手な人になっていく。

でも個人で活動するにしろ、会社で働くにしろ、生きていく以上、人と人とのコミュニケーションって欠かせないですよね。
というか、ファインアートであれ、デザインであれ、映像であれ、その事自体がコミュニケーションそのものなんです。
身勝手じゃ困る。
「いや、身勝手だからこそ新しい発想、表現が生まれる」と言えば確かにそうなんだけれど、ほとんどの人はただ思いやりが無くてわがままなだけ。

かくいう僕も、介護福祉士という、思いやりを職業にしているような僕の彼女に言わせれば、思いやりも想像力も足りないようです。同じ穴のムジナなんでしょう。