僕はiPodを持っていません。
たぶんこのことで今まで、10人以上の人に面と向かって驚かれています。
音楽好きでMacユーザー。
デジタル機器大好き。
なのになぜ?
その理由はいろいろあるのだけど、最大の理由、
「相方の許可が下りない」という障壁を取り除くべく、
この間、Apple Store渋谷店に一緒に行きました。
ここで、iPodがいかに素晴らしいかをアピールできれば、
ゲットできるチャンスが(別に自分で買うんだけど)
一気に広がります。
いやいや、それどころか購入して4年以上経つiMacも、
「ほら、このMacBookなら場所も取らないしいいじゃない!」
と、一気に入れ替えできるかも!?
……期待が膨らみます。
さっそく入ってすぐ、白いMacBookが展示されている…!
そばに行って、操作を促しました。
キーボード手前のトラックパッドに触れると、
スクリーンのマウスポインタがそれに合わせて動……かない。
おかしいな…僕がやってみると普通に動きます。
再び彼女…ちょっと動いてすぐ止まる。
その後何度も試すも、何年も中身のボールを掃除していない昔のマウスみたいな動きです。
「私昔からこういうのダメなんだ」
「あー ……静電気を使う機械ってこと?」
「そう、エレベーターのボタンでも銀行のタッチパネルでも
こういう方式のはうまくいかないの」
そりゃ不便な体質だ。生活に支障がでるね。
……その瞬間嫌な予感がしました。
そう、その後触ったiPodのタッチホイールも、
彼女にはうまく操作できなかったのです。
iPodの良さをアピールするどころか、
「操作すらできない」というネガティブなイメージを植えつけたプレゼン。
ああ、iPodへの道はかくも険しく、遠い。
Apple Storeを出る時の僕の視界はうっすら滲んでいました。