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手ぬぐい 唐草文鳥

中国少数民族と中央アジアのマスキングテープ』と同時期に作成していたのですが、アップしていなかったので。

手ぬぐいを作りました。

紹介

「唐草文鳥」といいます。
伝統模様の唐草の中に白文鳥とシナモン文鳥が配された、大人が持っていても恥ずかしくないデザインの手ぬぐいです。 一色ごとに型を作り、色糊をへらで生地に刷り込んでいく、手捺染(てなっせん)という製法で作成されています。

IMG_2525のコピー

実際のディテールはこんな感じ。
生地は生成。
注染に比べて細かい表現ができるのが捺染のいいところです。
反面裏まで色が通りにくいのですが、お願いしている工房の技術の高さでしっかり色が通っているので、裏表はほとんど見分けがつきません。
余談ですが、注染、捺染を合わせて“本染め”と呼ぶそうです。

オンラインの販売はこちら。

唐草文鳥 手ぬぐい – HIKOZA-Konikugan – BOOTH

ちなみに以前作成してデザインフェスタなどで販売していたこちら

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「かえるペイズリー」、ペイズリー柄の中にカエルがいる模様ですが、こちらは一旦販売終了となります。ご要望が多ければ、また再販を検討します。

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マスキングテープ 中国少数民族と中央アジアの民族衣装

 

マスキングテープ、新作の『中国少数民族と中央アジアの民族衣装』が完成しました。旧作の『北欧・東欧の民族衣装』とあわせて、コミティア、デザインフェスタ、その後BOOTHで販売します。

HIKOZA-Konikugan – BOOTH(同人誌通販・ダウンロード)
※BOOTHでは11月下旬販売開始予定です


例によってアニメーションできます。
北欧、東欧の民族衣装もそうだったのですが、アニメーションさせるためにスカートの裾丈を統一しており、そのため本来の民族衣装とデザインが違っているものがいくつかあります。
日本の着物が膝下丈になっているようなものと考えるとわかりやすいでしょうか。
そこらへんはあまり目くじらを立てず、多めに見ていただければありがたいです。

ここではまず12種の中国少数民族と中央アジアの民族衣装の紹介をしていきたいと思います。
中国少数民族8種は民族での表記、中央アジア4種は国表記です。
カタカナ表記は検索しやすいようにWikipediaに準拠しています。

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ジーヌオ族
基諾族 / Jino
少数民族の中でも一番人口が少ない。短い対襟の衿無しの上衣、刺繍した胸当て、巻きスカート、頭巾状の尖り帽子が特徴。

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モンゴル族
蒙古族 / Mongolian
正装の髪飾りは宝石で装飾された帯をつける。上衣、ブーツの刺繍、帯が特徴。

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ミャオ族
苗族 / Hmong
地域によって大きく色や様式が異なるが、鮮やかな色彩、精巧な装飾品の銀細工、髪飾りの豪華さが特徴。

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チンプオ族
景頗族 / Singpho
丸襟の黒い上衣、赤い筒型スカートとすね当て、丸い銀装飾、赤い帽子が特徴。

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イ族
彝族 / Yi
スタンドカラー、太い袖、短丈、右留めで刺繍が施された上衣と、数色で構成されたギャザースカートが特徴。

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チワン族
壮族 / Zhuang
少数民族の中で一番人口が多い。藍染め、刺繍を施した前掛け、ひだの多いスカートが特徴。

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ウイグル族
維吾爾族 / Uygur
色鮮やかなアトラスと呼ばれる織物のワンピース、刺繍の入ったベスト、帽子が特徴。

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チベット族
蔵族 / Tibetan
髪飾り、腕輪、耳飾り、尾をイメージした裾にサンゴなどを使った銀細工や刺繍を下げる。縞模様の前掛け、毛皮の上衣が特徴。

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キルギス
Kyrgyz
円錐形の帽子、ベスト、プリーツの入った白いブラウスとスカートが特徴。

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カラカルパクスタン
Karakalpakstan
※ウズベキスタン内の自治共和国
絵は花嫁衣装。藍染めに刺繍が施されたチュニック型のドレス、ショールと一体化した頭巾、サンゴで彩られた頭飾りが特徴。

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タジキスタン
Tajikistan
上衣クルタと脚衣ロジムが特徴。柄が特徴的。衣服自体はウズベキスタンに似ている。

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トルクメニスタン
Turkmenistan
上衣クイネクと脚衣バラクが特徴。頭、耳、胸、首、腕などに大型の銀の飾りをつける。

以下は参考文献。下記以外もネットの様々な画像を参考にしました。

世界の民族衣装の事典 世界の民族衣装の事典
丹野 郁

アジア・中近東・アフリカの民族衣装 (衣装ビジュアル資料) アジア・中近東・アフリカの民族衣装 (衣装ビジュアル資料)
芳賀 日向

BIRD6号 エキゾチック・アジア―民族衣装を纏う人々― (講談社 Mook(J)) BIRD6号 エキゾチック・アジア―民族衣装を纏う人々― (講談社 Mook(J))
ユーフォリアファクトリー

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マスキングテープ 北欧・東欧の民族衣装

事後報告で申し訳ありません。 オリジナルのマスキングテープを作り、デザインフェスタVol.40で販売しました。

おかげさまで売り切れましたが、次回以降も販売する予定です。 デザインフェスタ以外の販路は現在検討中です。
オンラインでの販売はpixivと連携した通販サイトBOOTHにて行います。
HIKOZA-Konikugan – BOOTH(同人誌通販・ダウンロード)

マスキングテープの価格が高めなのは幅が太く、原価が高いからです。人気作家さんの幅15mmや18mmに比べ、幅30mmは1個あたり倍近い原価なんですよね…それでも欲しい!と思えるようなものを作りたい、と思って頑張っておりますので多目に見てもらえれば幸いです。

在庫は今後も補充しますので、第三者からの購入は避けていただければ幸いです。

 

ここではまず12種の北欧、東欧の民族衣装の紹介をしていきたいと思います。

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ポーランド マゾフシェ地方 刺繍が施されたブラウスとスカートに、鮮やかな縞模様のエプロンをつけている。

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リトアニア 刺繍が施された薬箱型と言われる帽子、そこから垂れるリボンと腰の紐(サッシュ)が特徴。

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チェコ モラヴィア地方 ヴルチノフ 花の頭飾り、襟のかぎ針編みレース、アコーディオンプリーツの袖、房飾りや数々の刺繍ペチコートの重ね履きなど、華やかで手が混んだ衣装。

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ノルウェー ブーナッドと呼ばれる伝統的晴れ着。ビーズで作られた胸当てと細かい刺繍が特徴。

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ハンガリー カロチャ地方 チューリップやバラの立体的なカロチャ刺繍が有名。レースとリボンもふんだんに使われている。

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ブルガリア トラキア地方 シュミーズ、スカート、ベストに刺繍が施され、魔除けの硬貨を付ける。 頭巾をつけるのは既婚女性。

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ジョージア(グルジア) コーカサスとも西アジアとも分類されるしロシアと隣接しているが、東欧とは言い難い。 個人的に入れたかったのでご容赦ください。

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オーストリア チロル地方 ドイツのオクトーバーフェストなどでもおなじみの、ディアンドルと呼ばれる衣装。

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サーミ ラップランド(ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシアの北極圏)に住む遊牧民。 コルトと呼ばれる色鮮やかな上着が特徴。

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ルーマニア トランシルヴァニア地方

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クロアチア ザグレブ地方 白地に赤の刺繍。頭とエプロンの上にスカーフを巻く。  

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マケドニア ブルガリアに近い感じ。朱と金で彩られている。

といった感じです。
また、以下に簡単にこのマスキングテープを作るに至った経緯というか過程がわかるツイートを貼り付けておきます。

 

そんなあれこれを経て、8月末にカモ井加工紙さまに入稿しました。
以下は参考文献。下記以外もネットの様々な画像を参考にしました。

ヨーロッパの民族衣装 (衣装ビジュアル資料) ヨーロッパの民族衣装 (衣装ビジュアル資料) 芳賀日向
世界のかわいい民族衣装―織り、染め、刺繍、レースなど手仕事が生みだす世界の色と形 世界のかわいい民族衣装―織り、染め、刺繍、レースなど手仕事が生みだす世界の色と形 国立民族学博物館 上羽 陽子

また、女の子の走るアニメーションはいろんな資料を参考にしましたが、タイミングは、ほぼこれを基にしています。もちろんトレスはしてません。念のため。

Animated walks and runs

優雅な生活が最高の復讐である

例えば、仲がいいと思っていた人が、自分の陰口を叩いてた、とする。
あるいは仲間はずれにされていたり。
今だってそんな目に遭うのは嫌だけど、ずいぶんとそういうことにも慣れた。
「優雅な生活が最高の復讐である」…つまり意に介さない事が一番いいのだ。
みんなが遊んでいる時に、コツコツと作品を作ったり、仕事をしている。
負け惜しみかもしれないけど、せめて自分の中にそんな誇りを持てるように、その場その場でやれることをやる。
それが一番だと思う。
結局のところ、そういう孤独を嫌う人は、営業やプロデューサーや中間管理職にはなれても、作家性を持つクリエイターや、事業主にはなれないだろう。
自分の目の前の事にぶつける。
昇華、というほどのことではないけど、負のエネルギーは自分の目の前のタスクにぶつけて正に変える。
そうあるべきだと思っている。

人生の価値が、例えば自分の葬式に参列する人の人数だったとしたら、私の人生はずいぶんとみすぼらしいものだろう。
でも私の人生の価値は私が決める。

背景How to本の決定版『デジタル作画法 アニメで見た空と雲のある風景の描き方』レビュー

こんな本を待っていた。
アニメに限らず背景を描く教科書として文句なくお薦め。

4816353763 デジタル作画法 アニメで見た空と雲のある風景の描き方
Bamboo
ナツメ社 2013-04-09

出版社サイトより

数多くのアニメーションの背景を手がけたBambooのスタッフが、CGでリアルな空と雲を描くテクニックを紹介します。色の作り方や光のとらえ方などの基本テクニックから、季節や時間で異なる空を描き分ける応用テクニックまでわかりやすく解説します。南国の積乱雲、爽やかな朝焼け、ドラマチックな夕焼け、月明かりに照らされる雲、夏雲と田んぼ、秋雲、冬の曇天、飛行機から見た雲海、雲間から差し込む光、天の川、オーロラなどなど眺めているだけで楽しくなる「雲」と「空」が登場します!

でも表紙や帯のコピーの方が魅力を端的に示している気がする。

『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』の背景画や、『攻殻機動隊S.A.C』シリーズ、『東のエデン』、『009 RE:CYBORG』など。
CG背景美術のあのBambooが空と雲を描くテクニックを初公開!
現実より美しい空と雲は、アニメ作品の中にある!

【目次】

はじめに
GALLERY
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
東のエデン 東のエデン劇場版Ⅰ・Ⅱ
ギルティクラウン

Introduction 制作環境と基礎知識

デジタルで描くときの道具
画像サイズと解像度

Chapter1 基本パーツの描き方

グラデーションを描く
立方体を描く
球体を描く
円柱を描く
光源を移動させてみよう
雲と空を描く

Chapter2 自然物の描き方

岩を描く
木を描く
木や川のある風景を描く
南国の青い海と積乱雲を描く

Chapter3 一日の時間による変化を描く

爽やかな朝焼け、横から差し込む朝日
ドラマチックな夕焼け、逆光と沈む夕日
夜の海、月明かりに照らされる雲、映り込む月光

Chapter4 四季の移り変わりを描く

土手に咲く桜と菜の花
夏雲と田んぼ
秋雲とススキ
冬の曇天と雪山

Chapter5 いろいろな種類の空を描く

飛行機から見た雲海と、沸き立つ積乱雲
雲間から差し込む光、照らされる水田
夜空を縦断して輝く天の川
幻想的なオーロラのカーテン

Chapter6 都市や街並みを描く

質感を描き分ける
古民家のある風景
横浜ランドマークタワーから見た景色

Chapter7 アニメーションにおける背景の役割

登場人物の心情に合わせて背景を描き分ける
『君に届け』を例に
時間軸の変化に合わせて背景を描き分ける
『精霊の守り人』を例に

公式サイトで少しだが「立ち読み」できる。
アニメの背景美術というのは、2013年現在、8割方1からデジタルで作成されているのだが、そのメイキングを解説した本はこれまで無かった。
いや、アニメはもとより、ゲームやその他コンテンツと呼ばれるもののデジタル背景の描き方を解説している本でお薦めできるものは無かった。
アナログなら無くはない。
小林七郎の『空気を描く美術』や、『男鹿和雄画集II』などはいい教材になると思う。

空気を描く美術―小林七郎画集 (ジブリTHE ARTシリーズ) 空気を描く美術―小林七郎画集 (ジブリTHE ARTシリーズ)
小林 七郎 スタジオジブリ
男鹿和雄画集II (ジブリTHE ARTシリーズ) 男鹿和雄画集II (ジブリTHE ARTシリーズ)
男鹿 和雄 スタジオジブリ

デジタルで背景を描く解説書は2〜3年ほど前からぽつぽつと発売されていた。
私は元アニメーションの背景美術で、専門学校で講師をしているので、自分や生徒の参考になればと、発売されれば読んでみたり買ってみたりしている。
中には一部使える部分があったりしたが、全体的には物足りなかった。
しかしこの本は文句なくお薦めだ。
既に業界の背景美術の人や生徒も含め薦めまくっている。
この本を読んでみると、或いは細かい解説が載っていないと感じて不満に思う人もいるかもしれない。
“本の通りに描いたら凄い背景を描けた” という結果を求めるなら、その通りだと思う。
例えば、使うブラシの種類とか、レイヤーの重ね方といった解説は控え目だ。
しかしそれがいい。
絵を描く上で気をつけるべき点、雲、空、空気、木など自然現象の解説、光源に対する明暗の付け方など、本質的な解説が多い。
だから、PhotoshopでもPainterでもSAIでもClip Studioでも通用するし、バージョンが変わったからといって内容が変わるわけでもない。
それならアナログ時代の書籍でもいいのでは、という疑問も湧くが、それは半分当たっていて、半分誤りだ。
アナログ時代の書籍は、パネルへの水張りやポスターカラーの説明、地塗りなど、アナログ特有の事柄に割く部分が多く、デジタルで役に立たない部分が多い。
また、「筆の腹を使って」「水を多めに含ませて」と描いてあった時、それを再現するにはどうしたらいいのかは、相当デジタルでの作業に慣れないと難しい。
「はじめに」にある言葉を引用する。

本書で紹介している技法は、Bambooという一背景スタジオのスタッフが描いている方法であり、描き方に正解はなく、数ある技法の1つであるということをご理解いただきたいと思います。

正解は無いが、現在この本より優れた方法の提案もまた無い。
もちろん個々の背景美術スタジオで積み上げたノウハウというのはあるのだが、アニメ業界というのはノウハウの体系化や継承が極端に苦手で、今後この本より優れた提案があるかは大いに怪しい。
しばらくは、この本が業界も含めた背景美術の事実上の教科書として使われることになるはずだ。