アニメ業界の厳しさ

1月から研修生として、僕の部署で働いてきた二人がいよいよ明日から正式な社員になります。
このブログを読んでるわけはないのだけど、これからよろしくお願いします。…と言いたいです。
素直で真面目でいい子たちです。

アニメーション会社って、本当にこれが現代日本なのか?っていう待遇で人を働かせるんです。
初任給が一桁は当たり前。
完全歩合制の会社が多いので、新人は勢い、ほとんどもらえません。
1日最低12時間労働。長いと…会社で生活します。
だから、だいたい最初の1〜2年は、親に仕送りしてもらうか、実家が東京近郊かのどちらかでないとやっていけません(日本のアニメーション関連会社の70%は、東京都内、しかも中央線沿線と、西武線沿線に集中しています)。
実家が遠くて、しかも親がお金を出してくれない場合は、なにしろバイトする時間もないし、この道をあきらめるしかないんじゃないかなぁ。

僕が所属している会社は、そんな業界の中では、かなり待遇はいい方なのですが、まあ一般企業に比べたら…よくないですね。
だってあの天下のスタジオジブリが、初任給167,000円なんです。
あんなに映画館にお客さんが入って、さぞかし儲かってそうなんですけどねー…

それでも毎年、多くの人が業界に入りたいって希望して、夢を抱いて勉強したり、上京したりする。
この原動力ってなんなんでしょうね?

僕自身はというと、CM業界で仕事していたときに、美術予備校時代の同級生から電話がかかってきて、
「ディズニーアニメーションで今働いているんだけど、今一緒に働いてくれる人を探してるんだ。誰かいい人はいない?」
という問いに
「あ、それ俺がやりたい」
と答えたのがきっかけです。
はっきりいって、それまでアニメーション会社で働いてみたいなんて露ほども考えた事はありませんでした。

運命とは不思議なもんです。